2020年明けましておめでとうございます。
いちのせです。
久しぶりにカードゲーム業界の命運を握るかもしれないゲームが発表されましたね。
遊戯王ラッシュデュエル
なぜKONAMIが、これを出すのか。
自分の感想を垂れ流そうと思います！
これは当たり前ですけど、まぁ間違いなく小学生層を遊戯王に取り込もうとしてますよね。小学生を取るのであれば、今の遊戯王は小学生どころか既存のコアな人じゃないと書いてあることの理解ができないゲームなので、仕切り直しは必須かと。
コナミほんと余裕あるなと思うのは、OCG(既存の遊戯王)を並行したまま新しいゲームを別で作るということ。スタン落ちじゃなくてこういう形で新ゲームを世に出せるのはマジですごい。
MTGがデュエマになった時の感じが一番近いと思います。
なので最初は「クソつまらない」「MTGの劣化」「なんで作ったし」と大人から集中砲火を浴びると思いますが、それはむしろOK。大人にこび売らずに作れるという新たな土台であることが大事。
発表されてるルールの内容ですが、今の流行りを取り入れている、というか遊戯王で足りなかった部分がカバーしているんじゃないでしょうか。
小学生に近年で爆発的にヒットした唯一の新ゲームはバディファイトですが、「先行1ターン目から殴れる」「モンスターを何体でも出せる」「早ければ5分で終わる」というのがルール的なウリでした。そこはまさに遊戯王・デュエマ・バトスピが持っていなかった特徴なので、出た当時のインパクトは相当でした。
…バディファイトはもう子供向け路線を辞めてしまいましたが、前向きに言えば、役目は終えたんだと思います。
小学生向けゲームなら、どう考えても短期決戦型ゲームのほうがおもしろい。
友達と遊ぶ時間が1時間あるとします。
20分かかる対戦を3回するのと、5分で終わる対戦を12回するのは、どっちが楽しいでしょう？
僕は後者だと思います。(個人的には40分一本勝負のゲームをずっとやってましたがｗ)
これは、ターンの往復も同じだと思います。
対戦時間20分のゲームだとして、1ターン3分かかって計6ターンぐらいのゲームと、1ターン2分で10ターンのゲームでは、どっちが小学生の心を掴めると思いますか？
僕は後者だと思います。これは別に、簡単・幼稚というワケじゃない。
たった3分程度で一戦が終わるスマブラ、何時間やりました？という話。
インフレが進むにつれて1ターンが長くなってしまうゲームは、どんどんここの魅力がなくなっていってしまうので、開発は本当に大変だと思います。
遊戯王ラッシュデュエルが、見た目で子供向けと言われていますが、デュエルで負けたら人は死ぬし、対戦相手を煽り続けるプロレススタイルは変わらないはず。
そこがもしマイルドになって誰も傷つかないポケモンバトルみたいになってたら、絶対小4～の心には刺さらない。
大人に流行りのポケカは小学生が自分のお金だけで出来るものではなく親の協力があってはじめてできるゲームですし、親が一緒にやってる印象が強い。
あとカードゲームを理解して遊べるのは小4～だと思うので、その年で親と一緒に遊ぶものが、子供同士で流行るかというとどうでしょう。
小学生高学年の遊びって、別に親が協力するもんじゃなくて、自分たちで楽しいからやるものなんで、むしろ親から怒られるぐらいがちょうどいい。
だから、危ない・怖い・悪い・カッコイイもののほうが流行ってきた。と思う。
コナミとしてはラッシュデュエルがたいした売上にならなくっても、問題ないはずです。ラッシュデュエルで遊戯王に興味を持った人が、数年後にOCGやってくれれば良い。
いま30代前後でカードゲームを一瞬もやったことない男性はいないと思いますが、今の小学生では全然ありえますからね。スプラやフォートナイトはいつでも対戦相手いますから。だからカードゲーム文化にとって、小学生に向けてカードゲームを売り出すっていうのは本当に大事。カードゲーム文化が人類にとって良影響かは怪しいけど。
とまぁ、メチャクチャ期待してるんですよよね、ラッシュデュエル。
正直トレーディングビジネスなカードゲームの文化は滅んでもいいと思っていますが、カードゲーム自体は僕が老人ホーム大会で優勝するぐらいの世代まで残したいですし、次世代にカードゲームを残してくれそうな新作が来たので、とても楽しみです。
ではでは。
@ichinose_tcg
