いちのせのTCGブログ

カードゲームについて色々語ります。

【デジカ】ネットオリパって儲かるの?オリパを買うとき/売るときのメリットとデメリット。

こんにちは、いちのせです。

2020年6月現在、デジモンカードはバンダイの供給不足によって価値が高騰しています。もともとバンダイはキッチリ受注の入った分だけしか作らないのか、それともいわゆる品薄商法を実践しているのかは証明できないので不明ですが、カードゲーム以外の商品でもよく起こることなのでそこまで不思議というわけではないです。

規模は違えど2018年後半のポケモンカードと同じ状況になっていて、新品を買って売るだけで利益が発生するという、“商材”としてとても旨味のあるものになっています。

 

さて、今回はそんな“商材”を利用して個人で販売する方法「オリパ」についてです。

このブログでは、インターネット上で個人が販売しているものを指します。カードショップが店頭で販売しているものについては含みません。

(オリパが違法か違法じゃないかという話をするつもりはないので、それが知りたい方はググってみてください。)

 

言いたいこと

 

①なんで「オリパ」が売られているの?

前述のとおりデジカは現状だと旨い“商材”なので、「オリパ」を販売する人が出てきています。

これまで「オリパ」販売による詐欺まがいの行為はたくさん行われてきました。例えば1000円で販売して、100円分の価値のカードしか入っていないなど。ランダムなのでそういうことも当然起こりますよね。元々TCGというビジネスモデルが持っているTCG発明以前の世界と違う画期的な面は、射幸性があって同じ人に同じものを何個も買わせられるという面なので、そういう意味では通常パックと何も変わらず、「オリパ」に当たり外れがあることはみんな承知で買っているわけです。

また、SNSや個人売買アプリの普及によって、それ以前の世界よりも圧倒的に「オリパ」が多くなってきました。そうすると詐欺まがいの質の低いパックを作ってもすぐにバレてしまって評判が悪くなるので、今では(買う人にとって)良心的な「オリパ」が増えています。本来は不透明であるから儲かる販売方法なのを逆手にとって透明性をアピールして、youtube動画を作ったり、youtuberを起用したり、別アカウントを何個も作ったりして“この「オリパ」は良いものが当たった!”と演出して宣伝することで、信頼感を持たせて高額の「オリパ」も販売できるようになってきました。

 

…若干脱線している気がしますがつまり、「オリパ」はこれまで様々な詐欺まがいのことが起きて何度も論争が起きた“危険なもの”なのに、信頼を得て買われている実情です。特にデジカはポケカドラゴンボールヒーローズ同様に、「単純に買って売ったら高いこと」と「テキストの強さ弱さが当たり外れの全てではないこと」「カードゲームにそこまで詳しくない方の需要があり、オリパにあまり危機意識を持っていない方が多いこと」で、比較的オリパが販売しやすいTCGと言えるでしょう。

 

②「オリパ」は儲かるの?

さて、上記で良心的な「オリパ」が増えていると述べましたが、それならば「オリパ」を販売するほうは儲かっていないのでは?と思われそうですが、やる意味があるから存在しています。

理由は例えば以下のとおりです。

・新品を買って売るだけで儲かる。(これは今のデジカのような場合に限る。)

・店頭で新品を買って仕入れるのではなく、問屋から仕入れれば安い。(何十カートンと仕入れている場合はこのパターン。)

・大量購入することで各キャッシュレスや店舗ポイントが手に入り実質それも利益になる。

・1枚1枚で売るよりも高く売れる。

・一気に複数枚、複数パックが売れるため発送コストや手間が少ない。

・通常なら単品買い取りに出して傷アリ認定されてしまうカードでも減額なしで売れる。

・個人で利益が得られる。(店舗経営をする必要がない)

・古物商(中古商品を販売する許可)を持ってなくてもバレない。

・税金を払わなくてもバレない。

twitter等で販売すれば手数料を取られない。

・好みのアカウントの個人情報を得られる

・何か起きても詐欺をしているわけではない(元々当たり外れがあるのが前提)ので、アカウント消して逃げればおしまい。

…などなど。

 

下のほうのやつは置いといて、1枚1枚売るより高く売れてしかも手間コストが少ないというのが肝です。

例えば購入者が1500円の5枚入り「オリパ」を買って、5枚合わせて1500円の相場のカードが出たとします。

A…900円のカード

B…300円のカード

C…200円のカード

D…100円のカード

E…10円のノーマル

 

この場合って、1500円の価値が得られているので外れたとは言えないと思いますが、通常このABCDE5枚のカードを単品で売ろうと思ったら、手数料や送料を差し引かれて、よくて1000円ぐらいにしかならないでしょう。そういう意味で、販売者からするとオリパとして売るのはとてもメリットのある行為で、購入者も損をしたと感じないような仕組みになっています。購入者にとっても、通常のパックを買うよりハズレが少ないので、その点はメリットと言えるでしょう。

 

また、超大当たりカードを入れると宣伝しておいて実際に購入者には送らないケースもあります。極端な例ではあるのですべての販売人がこれをやっていると考えるのは良くないですが、最高レアリティのカードが本当に入っているかどうかは、買った側にはやはり最後までわかりません。例えば販売アカウントとは別にそのカードゲームのユーザーに見えるアカウントを作り、「ここのオリパからオメガモン出ました!」とつぶやけば、当たったことになりますよね。

最初のうちは大盤振る舞いで当たりを多く入れて徐々に減らしていったり、新規購入者には最初は当たりを入れて顧客として抱えたり、オリパを販売する前にRTキャンペーンや動画宣伝などをすることで、信頼感を得てから販売することができます。

 ここが「オリパ」の怖いところで、デメリットと言えるでしょう。

③「オリパ」を買うときは気を付けて買いましょう。

というわけで色々書いてきましたが、現代の「オリパ」は購入者が損をするものばかりでなく、販売者も購入者も双方が満足できるような仕組みでの販売をしていることが増えてきています。

それでもヤフオクやメルカリでの損した報告はいくらでも探せば出てくるので、買うときは「誰が売っているのか」「その人に個人情報を渡しても大丈夫か」「詐欺の心配はないか」など、しっかり確認したうえでの購入をオススメします!

 

ではではー。

 

 

 

※最後に。上で「メリット」と書いてたりするので、念のため僕の考えを勘違いされないように一度記載しますが、オリパを推奨しているわけではありません。誠実な商売をしているカードショップを利用せずに、誰かわからない一般人のオリパを買うかどうかは個々人の自由ですが、僕個人としては、リスクが高いと思っており買ったことはありません。